ホームページ制作の仕事をしていると、「思っていたものと違う」「あとから追加でお願いしたい」といったトラブルが起きることがあります。
これは多くの場合、制作前のすり合わせ不足が原因です。
今回は、フリーランスとして現場で多くの案件に関わってきた立場から、「ホームページ制作の前に絶対に確認しておくべき5つのこと」を具体的に解説します。
これから依頼しようとしている方も、制作を受ける側も必見です。
1. サイトの目的(ゴール)を明確にする
まず最初に必ず確認すべきなのが「そのサイトを作る目的」です。
目的が不明確だと?
「とりあえず名刺代わりに」「おしゃれなサイトにしたい」 といった漠然とした依頼では、完成後に「これじゃなかった」と思われるリスクがあります。
よくある目的例
- 商品・サービスの認知拡大
- 資料請求やお問い合わせの獲得(CV)
- 採用強化
- ブランディング強化
制作者からのポイント
制作の方針(デザインや構成)は、この目的によって大きく変わります。
たとえば、ブランディング重視なら画像やコピーライティングが重要になりますし、CV重視なら導線設計とフォームの最適化が最優先です。
2. ターゲットユーザーの明確化
誰に向けて作るかによって、すべてが決まります。
ユーザー像を明確にする
- 年齢層や性別、職業、ライフスタイル
- 抱えている悩みや課題
- 情報収集の手段(スマホ?PC?SNS?)
ペルソナを設定するのも有効
たとえば「30代の共働き夫婦で子育て中の主婦」など、具体的に人物像を設定することで、よりリアルな設計ができます。
制作者からのポイント
ターゲットに刺さる言葉選びやデザイン、構成を作るには、表面的な属性だけでなく“内面の悩み”や“行動パターン”まで理解することが重要です。

3. 必要なコンテンツの洗い出し
「どのページが必要か」「どんな情報を載せたいか」は事前にしっかり整理しておきましょう。
基本的なページ例
- トップページ
- サービス紹介
- 会社概要 / プロフィール
- 実績 / お客様の声
- よくある質問
- ブログ / お知らせ
- お問い合わせフォーム
制作時の注意点
- 写真や原稿の用意は誰がする?
- 更新はどのくらいの頻度で?
- 専門性の高い内容は誰が執筆する?
制作者からのポイント
納品後の運用も見据えて「自分で更新できる」か「ブログの継続ができるか」など、運用体制も一緒に考えておくと◎。

4. 参考サイトやイメージの共有
デザインに関するトラブルの多くは「イメージのすれ違い」から発生します。
必ず確認しておくべきこと
- 好きなサイト / 嫌いなサイトの具体例
- カラーやフォントの好み
- 写真の雰囲気(実写?イラスト?)
NGワードに要注意
「シンプルでかっこよく」「おしゃれな感じで」といった抽象的な表現では、認識のズレが起きやすくなります。
制作者からのポイント
デザインの好みを共有するには、参考サイトのURLを3つ以上用意してもらえるとスムーズです。
5. スケジュールと予算
制作開始前に「いつまでに」「どこまでやるか」「いくらで」という前提をしっかり共有しておきましょう。
スケジュール感の例
- 企画・構成:1週間
- デザイン:2週間
- コーディング:2週間
- 修正対応:1週間 → トータルで1ヶ月半程度
もちろん規模により変わりますが、無理な納期設定はトラブルのもとになります。
予算感の例(一般的な相場)
- ランディングページ:10万円〜30万円
- コーポレートサイト(5〜7P):30万円〜80万円
- ECサイト:50万円〜
制作者からのポイント
あらかじめ「優先順位」を決めておくことで、予算に応じた取捨選択がしやすくなります。
まとめ:確認を怠らないことが、成功への近道
制作前の確認事項を丁寧に詰めておくことで、納品後の「思っていたのと違う」「もっと早く言ってくれれば…」といったトラブルを未然に防ぐことができます。
今回ご紹介した5つの確認ポイント:
- サイトの目的(ゴール)
- ターゲットユーザー
- 必要なコンテンツ
- デザインのイメージ共有
- スケジュールと予算
これらをしっかり抑えておくことで、クライアントとの信頼関係を築き、結果の出るサイト制作が可能になります。
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